このまえ、某支部の某先生と飲んでてこんな話を聞きました。

その先生の師匠の知り合いの話でしたが。

「A君は勉強は出来るし明るく活発、みんなの人気者。若い頃に空手大会でも常に上位、都道府県の強化選手にもなった。しかし、引退して試合と遠ざかった途端、稽古はしなくなったし、日常の生活習慣も荒れ始め、ある日盛り場で酔っぱらいとケンカになり、相手を傷つけてしまった。おかげで警察のやっかいになったり相手に恨まれるわで大変な始末。でもA君は昔の栄光を追い続けます。やりなおそうとしても変なプライドが邪魔して、仕事に就いても家庭を持ってもうまく行かない。そんなこんなで苦労の末、いつの間にか死んでしまった。彼の家族も離散してしまった。」

「B君は元来不器用で、勉強は普通。人付き合いもそこそこ。空手は友達に誘われて入門し、運動はちょっと苦手なのでなかなか成果が出ない。でも、続けていくウチに既に空手がライフワークに。生活の一つに空手が組み込まれていった。道場の仲間は仕事が忙しいとかで一人辞め、二人辞め。自分も辞めようかと思ったが、生活のリズムとしてか、惰性でか、稽古は続けていった。いつしか彼も老人になった。そんな時、なんと会社帰りにオヤジ狩りに遭ってしまった。しかし毅然と対応でき、事なきを得た。武道を続けていた成果の一つだと思った。初めてだと。そんなちっぽけな成果が彼の自信となり、以後幸せな老後を送った。そして愛する家族に見取られながら穏やかに人生を終えた。」

さて、どっちが人生の勝利者でしょうか?という問いかけでした。(なんだか新興宗教の小冊子みたい・・・)?

私はちょっと意地悪(ギャグ混じり)して、

「両人とも若いときに事故で死んでいたら、A君が勝利者かも知れませんねえ」と言ってしまいました。

その先生は私の意外な答えにちょっと考えてから、

「なんにせよ、人間は死に際に自分が何を思うかが重要なんだなあ」

と、お茶を濁してました。

酔っぱらってましたので、その後突っ込んだ話はしませんでしたが、

その先生が言いたいことは良く解りました。

ちょいと悪いことをしてしまいました。

 

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